アクセサリーは 要りません
「惠美里、ソファに移動したんだ?
隣に座るよ。

0時過ぎたね。俺もマスク外すね?

手貸して?

さっきさ、俺がソファで寝てる時
こうやって俺の唇触ってたよね」

そう言ってマスクを外して、惠美里の指を持って俺の唇をなぞった。

「惠美里、俺も」

そう言って俺も惠美里の唇を指でなぞった。

「キスして良い?」


「うん」


唇をなぞっていた手を頭に持っていき撫でた。タオルはソファにおちたけれど、もう惠美里は気にしていなかった。いつもよりは幼くはなるけれど、スッピンも可愛いのに。

「俺が怖い?」

「ううん、怖いのは伊吹くんに
じゃなくて、私。
私が変わってしまいそうで怖い」

「俺は、
もし惠美里が変わるなら
それを隣で見ていたいけれど?


好きだよ」
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