アクセサリーは 要りません
伊吹くんのお姉さんがご実家に帰省されるので、その日に合わせて伊吹くんも帰るから私も一緒に来ないかと、校長先生からお誘いを頂いた。次の日から京都にも緊急事態宣言がまた出てしまう日ではあったけれど、奈良には出ないのでご挨拶に伺った。
校長先生と奥様だけではなく、お姉さんと3歳の娘さんと旦那さんも温かく迎えてくださった。次に宣言解除になったら、直ぐゆっくり会いましょうと約束をして早々に帰ってきた。

宣言下に新学期も始まり、また我慢の2週間を経て元気な声が戻ってきた。部活も始まり、私も伊吹くんも部活指導後に学校で夕食を取ることも多くなった。水曜の夜から木曜日と土曜日の夕方から月曜日の朝を一緒に過ごし、それ以外は授業の準備などでバタバタした日々を送っていた。
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