アクセサリーは 要りません
「宇部先生は
数ある学校の中から、
なんで至誠に来たの?」

「さっきと重なるけれど、
先生になると決めたのが遅くて
公立の学校を受けるのは
間に合わなくて、私立に絞って。

学校に求人が来ていた中で、
興味が持てたのが至誠で。
男子校だし、遠い京都だし。
でも、それを上回る何かを
全寮制ってところに感じたのよね。
色々な生徒に会えるのかな?って。
それで至誠でお世話になることに。

でも、男の先生が応募してくるって
教務の先生は思っていたんだと思う。

内緒だけれど校長先生がね、
生徒を犯罪者にしてしまうときには
黒帯の実力を使って
身を守ってとおっしゃったの。

そんな時がくるとは思えないけれど、
気をつけて過ごすようにしなきゃね」
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