異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜

「真緒、俺の事を受け入れて……」


 私の身体の中にゆっくりと熱い彼が狭い通路に沈み込んでくると、同時に声にならない痛みが子宮から身体全体へと走り回る。口をギュッと真一文字につむりどうにか痛みに耐えようとするが、すぐにバレてしまったようだ。


「真緒、もしかして初めてなのか?」


 驚いた表情で私を見下ろす。二十二歳にもなって初めてってやっぱり驚かれるよね……


「ごめんなさい。大丈夫です、痛いのくらい我慢できますから」


 本当は涙が溢れ出そうなほど痛い。でも私は彼を受け入れたくてそのくらいの痛みなんて我慢できる。


「我慢なんてしてはいけないよ。痛いだけのセックスなんて意味がないだろう。お互いに気持ちが良いからこそ意味があるんだ。でも、もっと早くに俺が気づいてやれればよかったのに……我慢させてしまってすまない。俺に身を任せて、ここでやめてあげるのが紳士なんだろうけど、俺は今真緒の初めてをまた貰えるんだと思うともう抑えられないんだ。君が欲しくて堪らない」


 こんなにもストレートに求められるなんて思ってもいなかった。私だって初めてを彼に捧げたいと思ったからこうしている。痛くてもいい、貴方と繋がりたいと強く思った。
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