異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「真緒は普段からこうやって一人で男の部屋に入ったりする事があるのかい?」


 つい、年甲斐もなく意地悪な事を聞いてしまった。三十八歳の発言とは思えない……真緒の表情が強張り言ってからすぐに後悔した。


「やっ、むしろ男の人と二人きりで飲むなんて初めてなんです。ごめんなさい、何か嫌な気分にでもさせてしまいましたか? 私ばっかり喋りすぎちゃいましたよね、ごめんなさい! 私人と関わるのが本当は凄く苦手で、でも何故か総介さんとはなんだか話しやすいというか、安心してしまうというか、ご、ごめんなさい」


 ……俺が、初めてなのか。


「いや、変な事聞いてすまなかった。自分から誘っておいてなんだが普通に男の部屋に入って過ごしているから俺は男として見られてなかったのかなぁ、なんて思っただけなんだ。真緒よりかなり俺は年上だし、オジサンだよね」


 オジサン……自分で言っておきながらなんだか凹む。自分の歳がこんなにもネックだと思ったのは初めてだ。
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