眠り王子の専属抱き枕になりました!?
「どえぇ!?」

「スカートもシワになるし、リラックスできないでしょ。俺の服貸すから着替えたら。」

「あ、ああうん!ありがとう。」

部屋の外に出ていてもらい借りた白いロンTとグレーのハーフパンツに着替えると袖が長くて指先しか出ていなかった。廊下で着替えていた綿星くんが『いい?』と聞いてくれて『うん。』と答えるとドアが開き、姿を現した彼は私とは逆でグレーのロンTに白いハーフパンツを合わせていた。

「これからはパジャマとかここに置いといてくれていいから。」

「!?」

どうしてノートだけのお礼ではなくこれからも勉強を教えてもらおうと思っていることがわかるのだろう。

綿星くんはベッドに寝そべると両手を伸ばした。

「きて。」
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