ふんわり王子と甘い恋♡



「んで、ほんとに学食デート中?」

「ちが、……朝倉、捜してるだけ。」

「なんで朝倉よ」

「ななちゃん、が……衣装のサイズ、聞きたいって。」

「衣装?高橋手伝ってんのって女子の衣装でしょ。なんで男子のサイズ聞きに来てんの」

「……」



しまった……。


ここに来て、いよいよ怪しまれるパターン。


好きな人の前でうまい言い訳がすぐ浮かぶほど、私の頭は良くできていない。



「、…えと……」

「……」



私が聞きに来るのは、やっぱり不自然。


不自然な表情しかできない私は、なにも言えない……。



「あー、あれかー。高橋器用だから自分の担当もう終わっちゃって、友達の手伝ってあげてんだっけね。もー、友達のなんかより私の手伝ってよねー、私全っ然、1ミリも進んでないんだから!」

「1ミリ……おま、どんだけ不器用。」

「うっせ!」

「、…」



会話は、スムーズに流れ始める。


多分、今、……あずりん先輩は、私を助けてくれた。


私はまだ自分の担当の衣装だって終わってないし、全然器用なんかじゃない。


なにか言えない理由があるんだって……女の子の勘が働くあずりん先輩は、やっぱり私なんかよりもすごく女子。


さりげなく助けてくれたあずりん先輩は……やっぱりかっこいい。


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