ふんわり王子と甘い恋♡
「あ、高橋ちゃーん」
「お待たせー」
ラーメンを持ったヨッコとチャーハンを持ったスー先輩が、どこで出くわしたのか一緒に登場。
「なんか盛り上がってたね~」
「盛り上がってたのは私だけだけどな。ガクバケの話してたの!」
「あぁ、ガクバケ!楽しみだね~」
椅子に座って、位置を整えて、スー先輩がいただきまぁすと声を上げた。
「ガクバケって、なんですか?」
大好きな味噌ラーメンをふぅふぅしながら、ヨッコが尋ねる。
「学祭の1番のメインでね、毎年恒例なの。2つの校舎がそれぞれの5階部分を全部使って、お化け屋敷を作るんだ~」
「え、5階を全部お化け屋敷って、広くないですか!?」
「そう、学校全体お化け屋敷。略してガクバケ」
「1年2年3年と、それぞれのクラスから4人ずつガクバケ係を集めて、3学年合同で協力してお化け屋敷を作るの」
「へー」
「しかもね、2つの校舎の対決式でね、どっちの校舎がより怖かったか一般のお客さんに投票してもらうの。勝ったほうの校舎はなんと!全員に記念品がもらえるの~」