白の悪魔と黒の天使
高校生の頃に出来た彼氏。

彼は優しくてイケメンで、頭も良くてスポーツ万能。

申し分ない彼を、麗華は心から尊敬し、好きだった。高校を卒業し、大学に入ってからも、付き合いは続いていた。

順風満帆。

その言葉が1番合っていた。

これからも、ずっとその付き合いは続いていくと思っていた。

それなのに、彼は浮気をしていた。

いや、正確には、浮気相手は麗華の方だった。

彼には本命の彼女が、麗華と付き合う前からいたのだ。

『麗華？笑わせるなよ。アイツは浮気相手だよ。都合のいい女』

とある飲み会で、酔った彼から本音が出た瞬間だった。

…麗華の彼氏はそれが最初で最後。

涙も出ないほど、麗華の心は傷ついた。

それ以来、麗華は『男』と言う存在が怖くなった。

特にイケメンという人種が。

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