That's because I love you.
「…よかった。まりあが笑顔になって。」
「…ふぇ?」
「泣いてる顔より笑った顔の方が良い。まりあが笑ってると僕も安心する。…まりあは泣き虫だから"泣くな"とは言わないけど、なるべく笑っててよ。」
「…明広さん…。」

"ーーー生きて、笑って。約束だよ。"

7年前の彼の言葉が、ふとまりあの脳裏に再生される。
今自分の目の前に居る明広の優しい微笑みは、7年前の思い出の中の彼の笑顔とそっくりだった。

「…はい。私も、明広さんにいっぱい笑ってほしいです…っ!」
「…僕はいいの。まりあだけ笑ってなよ。」
「や~っ。一緒に笑いたいんです~。」

眩しい笑顔のまりあに、明広は今日も自然と無意識に、頬が緩んでいるのであった。


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