また明日
学校に居場所がないだけなら良かった。
でも私には家にも居場所はありませんでした。
心の病気で治療中の祖母と同居をしていました。
祖母を看病するうちに母も疲れてしまって、毎日家の中は大戦争。
感情のぶつかり合い、暴言の嵐。
逃げ場がありませんでした。
中学二年生になる頃に転校をしました。
転校先では上手くやろうと思ったけれど、結局なじめませんでした。
また私は空気になった。
ここでは言葉のトゲが刺さらないだけマシなはずでした。
たぶん限界だったんだと思う。
いつしか教室へ入るとめまいや吐き気に襲われ、授業が始まると、教室から出られない恐怖に震えました。
そうしてついに学校へ行けなくなりました。
毎日母と喧嘩した。
行きたくない私、行かせたい母。
学校へ行かなくなった私を見て妹も行かなくなった。
それをみて母はおまえのせいだと言った。
間違いない。私の責任。
妹の人生をも狂わせてしまったと恐ろしくなった。
けれど逃げることを覚えた私は学校へ行くことはありませんでした。