俺の言うとおりにしてください、お嬢様。
「んん…っ!」
それは今までで一番に強引だった。
なんやかんや優しいのがハヤセだったのに。
ファーストキスはぐいっと引っ張られて奪われて、2回目は触れるか触れないかのもの。
そして3回目の今、それはすごく激しくて切迫詰まったようなものだ。
「はや…っ、んっ、んん…っ!」
微かに開いた唇をこじ開けるように、ざらっと触れる熱くてとろける舌が入ってきて。
逃げても捕まえられちゃう…。
「あ…っ」
そのままラフなチェック柄シャツのボタンが1つずつ外されていって。
最後まで外す余裕すら無かったのか、胸元が見えたところで完了。
「ひゃ…っ、はや、せ、」
「…ごめんなさい、」
ごめんなさいって、なに……?
なにがごめんなさいなの……?
首筋に顔を埋めたハヤセは、わたしの唾液も混ざる舌で舐め上げてゆく。
ぞくぞくっと込み上げる、なんとも言えない身体からのサイン。
「ぁ…っ、や、」
「ごめんなさい、…エマお嬢様、ごめんなさい、」
それは“執事として不甲斐なくて”と、言っているみたいだった。
確かに仕えるお嬢様にこんなことをしている執事なんか見たことない…。