猫目先輩の甘い眼差し


すると、一部始終を見ていた彼女がモジモジしながら尋ねてきた。



「私、3年の朝日(あさひ) 琳子って言います。家でチワワを飼ってて、小型犬グループに入ってるの。良かったら、私とも犬の話してくれないかな?」

「はいっ! ぜひ! 2年の市瀬 世蘭です。よろしくお願いします」



お互いに自己紹介をし、連絡先を交換。


話によると、小型犬グループの他に、ゴリラグループにも入ってるんだとか。

だけど、誰も仲間がいないから寂しい思いをしているとのこと。


この人も部長と副部長と同じで、ギャップが強めだ……。



✾✾



部活終了後。

自転車置き場で一ノ瀬先輩とバッタリ会ったため、途中まで一緒に帰ることに。



「コブラ⁉ 毒ヘビの⁉」

「うん。1年の頃から呼ばれてるんだって」



横断歩道を渡りながら、思わず声を上げた。


朝日先輩と同じクラスだという一ノ瀬先輩。

今、彼女がどんな人なのか教えてもらってるんだけど……。

なんと、目黒先輩からコブラというあだ名を付けられているんだそう。
< 67 / 312 >

この作品をシェア

pagetop