猫目先輩の甘い眼差し
「じゃあ、アプローチしても警戒されちゃう……?」
ハッと気づいて尋ねると、話していた3人の視線が一斉に自分に向いた。
「あー……まぁ大丈夫なんじゃね? 仲いいし。そっちはどう思う?」
「そうですね。徐々に交流を深めれば警戒はされないと思います」
「俺も! よっぽど変な誘い方しない限りは大丈夫だと思いますよ!」
変な誘い方……。
心の中で復唱した瞬間、別れ際に見た彼女の顔がポンッと浮かんだ。
そういえば、少し顔が強張ってたような気がする。
お礼言った後も、そそくさと背中向けてたし。
もしかして、もう既に警戒されちゃってる……⁉
✾✾
「じゃ、俺らはこの辺で」
「今日はありがとうございました!」
午後3時半。記念会が終了。
ファミレスを後にし、学校近くの交差点で雷夜と颯くんと別れた。
「零士さん? どうしました?」
「えっ? あぁごめん」
ボーッとしていたら、いつの間にか横断歩道の信号が青になっていた。
小走りでバイクを押しながら郁海の後を追う。