きみは桜姫。
〜数ヶ月後〜

「宙くん、いいニュースが2つあります」

「どうしたの?あかり」

「いいニュースといいニュース、
どっち先に聞きたい?」

「んーそうだな。

いいニュースの方かな!」

「わかった。

なんと、私の詩が、

『詩と生活』の2月号に掲載されます!」


「おお〜すごいじゃん。

で、いいニュースの方は?」


「私……できちゃった♡」

「うそ!」
宙くんは立ち上がって喜んだ。

「うふふ」

「ありがとう……ありがとうあかり……」

宙くんは、泣いていた。

「もうっ。泣かないでよ」

気づいたら私まで涙が出てきた。

「あ、風雅くんの番組、始まるよ」

みかんとこたつ、幸せな家庭。

わたしはこたつに潜って、
宙くんにみかんを剥いてもらうのだった。






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