西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「………それって、西鷹組に関係すること?」
「はい」
「そう…でも、花苗ちゃんの前では話せないんだ。朱雀が嫌がるからね。だからまた後日、話を聞くでもいい?」
「はい、もちろんです!」
「紫苑くん、ありがとう!」
「ううん!花苗ちゃんの頼みなら、いくらでも聞いてあげるよ!」
花苗の頭をポンポンと撫でる紫苑。
微笑む花苗。
そんな二人の姿に嫉妬する朱雀。
「………だったら、僕が聞く!
花苗、紫苑に頼らないで僕を頼って?」
「え?で、でも…朱雀は……」
「てか、西鷹組の若頭は僕なんだから!」
「え?そうなの?花苗」
「え?あ…う、うん。でも、私の為にあんまり裏の仕事はしないようにしてくれてるの」
「そうだったんだ」
「とにかく、後日聞くから!」
そう紫苑が言って、車に乗り込んだ西岡一族だった。
リムジンがゆっくり去っていく。
「てか、凄いよね…」
「“あの”西鷹組の幹部が二人も花苗についてるってことよね?」
「沙羅、ちゃんと花苗に謝った方がいいんじゃない?」
「は?なんで……!?」
「え?わかんないの?
ヤバいじゃん!
まぁ、私達には関係ないけど!」
そう言って、友人達はバラバラに散らばって行った。
一人残された沙羅は、正直…怯えていた。
【“花苗を傷つける”
これは絶対的な“死”を意味する】
黄河の言葉が頭にこびりつき、こだましていた。
後日、沙羅は西岡の屋敷の前にいた。
立派すぎる屋敷の門構えに、圧倒されなかなかインターフォンを押せない。
「あの、何か?」
寺門が門の前で、そわそわしている沙羅に声をかけた。
「あ、私…花苗…さんの友人で、深川 沙羅と言います。
ちょっと、花苗さんに用があって……」
「……………さようですか?
少々お待ちください」
一度、小さなドアから中に入った寺門。
数分後出てきて言った。
「若様より、花苗様に会わせることはできないとの事です。しかしご主人様方が話を聞いてもいいと申しておりますが、どうされますか?」
沙羅はとにかく、ここの人間に許しを得れればいいと思い了承したのだった。
「はい」
「そう…でも、花苗ちゃんの前では話せないんだ。朱雀が嫌がるからね。だからまた後日、話を聞くでもいい?」
「はい、もちろんです!」
「紫苑くん、ありがとう!」
「ううん!花苗ちゃんの頼みなら、いくらでも聞いてあげるよ!」
花苗の頭をポンポンと撫でる紫苑。
微笑む花苗。
そんな二人の姿に嫉妬する朱雀。
「………だったら、僕が聞く!
花苗、紫苑に頼らないで僕を頼って?」
「え?で、でも…朱雀は……」
「てか、西鷹組の若頭は僕なんだから!」
「え?そうなの?花苗」
「え?あ…う、うん。でも、私の為にあんまり裏の仕事はしないようにしてくれてるの」
「そうだったんだ」
「とにかく、後日聞くから!」
そう紫苑が言って、車に乗り込んだ西岡一族だった。
リムジンがゆっくり去っていく。
「てか、凄いよね…」
「“あの”西鷹組の幹部が二人も花苗についてるってことよね?」
「沙羅、ちゃんと花苗に謝った方がいいんじゃない?」
「は?なんで……!?」
「え?わかんないの?
ヤバいじゃん!
まぁ、私達には関係ないけど!」
そう言って、友人達はバラバラに散らばって行った。
一人残された沙羅は、正直…怯えていた。
【“花苗を傷つける”
これは絶対的な“死”を意味する】
黄河の言葉が頭にこびりつき、こだましていた。
後日、沙羅は西岡の屋敷の前にいた。
立派すぎる屋敷の門構えに、圧倒されなかなかインターフォンを押せない。
「あの、何か?」
寺門が門の前で、そわそわしている沙羅に声をかけた。
「あ、私…花苗…さんの友人で、深川 沙羅と言います。
ちょっと、花苗さんに用があって……」
「……………さようですか?
少々お待ちください」
一度、小さなドアから中に入った寺門。
数分後出てきて言った。
「若様より、花苗様に会わせることはできないとの事です。しかしご主人様方が話を聞いてもいいと申しておりますが、どうされますか?」
沙羅はとにかく、ここの人間に許しを得れればいいと思い了承したのだった。