レムナント

「アリス!あっちに行ってみよう!」

ルーンはアリスの手を取り花がたくさん積まれたワゴンの前に走った。

「綺麗なお花ですね。」

すると、花を売っている女性が小さなブーケを差し出した。

「街で花屋をやっています。ミニブーケいかがですか?」

ルーンはブーケを手に取ってにっこり笑った。


一時間ほど、あちこち見て周りアリスとルーンは大いに楽しんだ。

途中、4人はベンチに腰掛けて一休みをした。

ルーンは花束と、キースが買ってくれた風船を大事そうに握り締めながら満足そうな顔をした。


「ふぁ…」

ルーンは大きな欠伸をして目を擦った。

「ルーン様、そろそろお昼寝の時間ですね。戻りましょうか。」

眠そうなルーンをアランが背におぶった。


「楽しかったぁ。」

アリスも大きく伸びをして言った。

今年も大盛況で、多くの国民たちが普段は入れない城の内部を見ようと駆け付けていた。


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