アクセサリーは婚約指輪だけ
「会っても良いと思ってるよ。
惠美里がお母さんと俺が
会っても良いと
思っていたらね。

世の中の他人は
あまり気にならないし
隠す理由もないから言うけれど、
今まで俺からこうして積極的に
会おうとしたことは1度もない。

デート中に偶然
会ったことが1度、

至誠の同級生の
妹だったから付き合う前から
親も兄も知っていたって
いうのはあった」

「そっか〜

伊吹くんも母も
私には大事な人だから、
その2人を会わせたいって
気持ちはあるの。
でも、まだ会わなくても良いかな?
早いかな?とも思う」

「今週いらっしゃるんだろ?
休みの木曜だし一緒に駅まで
車で迎えに行ってお茶でもする?」

「良いの?」

「どこでお茶をするか、かな?」

「あのロールケーキのお店は?
あそこはパンメインで
ケーキも置いているけれど、
本店はケーキメインって
ネットに出てたよ?
もしダメそうならスタドでも。

あまりこだわりの無い人だから
大丈夫よ」

「じゃあそうしよう。
次の休みが当日だから、
午前中に下見するか?」

「うん、ありがとう」

ちょっと緊張だ。
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