イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。


「優乃!」

「あ、理沙ちゃん。あのね……」

「なにもされてない!?大丈夫だった!?」



教室に入った瞬間にすごい勢いでわたしの目の前まで来て両肩をつかまれた。

理沙ちゃんの勢いのほうに驚きすぎて戸惑う。



「え、なんのこと?それより、びっくり」

「さっき話してたでしょ?優乃に嫌味たらしく話しかけてきた女と」

「嫌味たらしくはなかったよ。要くんとお似合いって言ってくれて、お詫びにってこれもらった」

「え?これ高校生ではなかなか手が出せないお高いリップグロス……!」

「そうなの!?」


そ、そんなものをあんなに簡単に受け取ってしまった……!

本当によかったのかな。


いまからでも返すべきかな?



チラッと視線を向ければ、わたしの視線に気づいたのか指でまるを作っている。


声が大きくて聞こえてたのかも。

本当にいいのかな。


でも、まるってしてるから「ありがとう」を込めて拝んでおいた。



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