学園怪談
第43話 『小松少年の事件簿~その3、絵斬り般若事件④~』 語り手 石田徹
【前回までのあらすじ】
俺、石田徹と小松っちゃんは密室の謎に挑戦するのでした。
……おいおい、それだけかよ。
……。
……沈黙がしきる部屋で、小松っちゃんの指がゆっくりと容疑者達を指していく。
「こ、小松っちゃん、犯人はいったい誰なんだ?」
俺の言葉に答えず、小松っちゃんはマリオにきのこ、花、そして星を与えていた。
マリオは訳もわからずに遊び出してしまうだけだった。
「何やってんの小松っちゃん?」
「あ、いや。最後にはコイツが活躍してくれるかな~と思ったんだけどね、ダメだったみたい」
小松っちゃんは気を取り直すと、犯人の名を告げた……というより、この人には名前がなかった。
「犯人は……シェフですね」
小松っちゃんの言葉に、全員の視線が一気にシェフに集まった。
「くっ!」
その途端、シェフは持っていたナイフを自分の腹につき立てた。
「うわ! 展開早っ!」
俺達が驚く中、翔一と小峰さんがシェフに駆け寄った。
「小松っちゃん、どうして彼が犯人だとわかったんだい?」
俺の言葉に小松っちゃんは説明を始めた。
「部屋に水溜りがあったでしょ? あれはね、マリオのおしっこなんかじゃなくて、ただの水だよ。いや、氷が溶けて水になったものって言った方がいいかな」
「え、水? 氷? なんで?」
小松っちゃんは続けた。
「徹君がマリオを抱き上げた時、まさにマリオはお漏らし仕立てだった、それなのに水は冷たかったのを覚えているかい?」
俺は記憶をたぐりよせる。
【前回までのあらすじ】
俺、石田徹と小松っちゃんは密室の謎に挑戦するのでした。
……おいおい、それだけかよ。
……。
……沈黙がしきる部屋で、小松っちゃんの指がゆっくりと容疑者達を指していく。
「こ、小松っちゃん、犯人はいったい誰なんだ?」
俺の言葉に答えず、小松っちゃんはマリオにきのこ、花、そして星を与えていた。
マリオは訳もわからずに遊び出してしまうだけだった。
「何やってんの小松っちゃん?」
「あ、いや。最後にはコイツが活躍してくれるかな~と思ったんだけどね、ダメだったみたい」
小松っちゃんは気を取り直すと、犯人の名を告げた……というより、この人には名前がなかった。
「犯人は……シェフですね」
小松っちゃんの言葉に、全員の視線が一気にシェフに集まった。
「くっ!」
その途端、シェフは持っていたナイフを自分の腹につき立てた。
「うわ! 展開早っ!」
俺達が驚く中、翔一と小峰さんがシェフに駆け寄った。
「小松っちゃん、どうして彼が犯人だとわかったんだい?」
俺の言葉に小松っちゃんは説明を始めた。
「部屋に水溜りがあったでしょ? あれはね、マリオのおしっこなんかじゃなくて、ただの水だよ。いや、氷が溶けて水になったものって言った方がいいかな」
「え、水? 氷? なんで?」
小松っちゃんは続けた。
「徹君がマリオを抱き上げた時、まさにマリオはお漏らし仕立てだった、それなのに水は冷たかったのを覚えているかい?」
俺は記憶をたぐりよせる。