君が生きていれば、それだけで良かった。
これからどうしよう。
ずっとこのままだったら、どうしよう。私が生きていることは、事務所にもにもデメリットだ。
「どうして、自分から死のうとなんて……」
看護師さんは静かに息を吐いた。私はその場にいることができず、病室を後にする。
どうにかして、死にたい。
私は立ち止まっていることも出来ず、ふらふらと歩いていく。
土砂降りだった空にはオレンジ色が滲んで、薬品の漂う廊下を染めていた。
面会を終えた患者の家族や知人たちが、ぽつぽつと五月雨のように病室を抜け、出入り口へと向かっていく。