愛のない結婚のはずが、御曹司は懐妊妻に独占欲を放つ【憧れの溺愛シリーズ】
ややあって、戻ってきた祥さんは両手にそれぞれ別のものを持っていて。
「待たせたな。これでいいのか?」
「あ、はい……ありがとうございます」
カバンを受け取ろうと手を差し出したら、彼はなぜかカバンとは逆の手を差し出してきた。
「カバンより先にこっちだ」
差し出されたのはグラス。気泡が次々と上がっているから、炭酸水なのだと思った。氷とレモンの輪切りも中に入っている。
「これ、祥さんが……?」
一番上にミントの葉も浮かんでいて、前に一緒に作ったレモンスカッシュなのだと分かる。
「レモンのはちみつ漬けが見当たらなかったから、そのままのレモンで悪いけど。」
「あ……レモンのはちみつ漬けが切れていたので、新しいものを作ろうと買ったんでした……」
そんなことも忘れてしまっていた。
「ああ、それでカバンと一緒にレモンが置いてあったのか。その中からひとつを拝借したぞ」
「はい」
頷くと、「とりあえず飲んで」と促され、わたしはグラスに口をつけた。
清涼感のあるミントの香りを鼻から吸い込んで、それから炭酸水を口に含む。シュワリと口の中で炭酸が弾け、レモンの酸味が広がった。
気付けばゴクゴクと一気にそれを飲み干していた。
「待たせたな。これでいいのか?」
「あ、はい……ありがとうございます」
カバンを受け取ろうと手を差し出したら、彼はなぜかカバンとは逆の手を差し出してきた。
「カバンより先にこっちだ」
差し出されたのはグラス。気泡が次々と上がっているから、炭酸水なのだと思った。氷とレモンの輪切りも中に入っている。
「これ、祥さんが……?」
一番上にミントの葉も浮かんでいて、前に一緒に作ったレモンスカッシュなのだと分かる。
「レモンのはちみつ漬けが見当たらなかったから、そのままのレモンで悪いけど。」
「あ……レモンのはちみつ漬けが切れていたので、新しいものを作ろうと買ったんでした……」
そんなことも忘れてしまっていた。
「ああ、それでカバンと一緒にレモンが置いてあったのか。その中からひとつを拝借したぞ」
「はい」
頷くと、「とりあえず飲んで」と促され、わたしはグラスに口をつけた。
清涼感のあるミントの香りを鼻から吸い込んで、それから炭酸水を口に含む。シュワリと口の中で炭酸が弾け、レモンの酸味が広がった。
気付けばゴクゴクと一気にそれを飲み干していた。