オトコノキモチ
サラサラの髪の毛の奥で密かに輝く左耳のピアス。
「ピアス開けて?紗奈に開けて欲しい」
と直人にお願いされ、ピアッサーを買ってきていつしか開けたもの。
ブルーの小さな光を放っているそれは、あの時と変わらない輝きのままだ。
年月が経ち色褪せてしまったあたしたちの日々に、その輝きはどこかおかしくも思えたし、ほっと胸をなでおろしているあたしもいた。
まるで、あの時の気持ちに戻りなさいと諭されているようにも感じた。