再会したのは、二度と会わないと誓った初恋の上司
普段の副院長は病院が用意した車で出勤する。
よほど個人的な用事でない限り送って欲しいなんて言われることはない。
だから、きっと何か話したいことでもあるんだろうと私も気づいていた。
「もしかして、叱られていたのかい?」
私の運転する車で自宅へ向かう途中、助手席の副院長に聞かれた。
「ええ、まあ」
叱られていたのは間違いないけれど、わざわざ副院長に言うことでもないかと言葉を濁す。
「新太くんも仕事には厳しいからなあ」
ん?新太くん?
「皆川先生だよ」
「ああ」
そう言えばそんな名前だった。
「最近病院では環ちゃんと新太くんの噂をよく聞くから、てっきり名前でわかるかなって思ったんだがね」
「そんな、私と皆川先生は」
ただの上司と部下です。と言うべきか、元指導医です。と言うべきか迷った。
私が副院長と出会ったのは1年前。
もしかして、皆川先生とのことまではご存じないのかもしれない。そう思って言葉が止まった。
よほど個人的な用事でない限り送って欲しいなんて言われることはない。
だから、きっと何か話したいことでもあるんだろうと私も気づいていた。
「もしかして、叱られていたのかい?」
私の運転する車で自宅へ向かう途中、助手席の副院長に聞かれた。
「ええ、まあ」
叱られていたのは間違いないけれど、わざわざ副院長に言うことでもないかと言葉を濁す。
「新太くんも仕事には厳しいからなあ」
ん?新太くん?
「皆川先生だよ」
「ああ」
そう言えばそんな名前だった。
「最近病院では環ちゃんと新太くんの噂をよく聞くから、てっきり名前でわかるかなって思ったんだがね」
「そんな、私と皆川先生は」
ただの上司と部下です。と言うべきか、元指導医です。と言うべきか迷った。
私が副院長と出会ったのは1年前。
もしかして、皆川先生とのことまではご存じないのかもしれない。そう思って言葉が止まった。