過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
「入籍が今日になるのは予定通りだ。ただ、この結婚式は避けられなくて。美香の希望もあまり聞いてやれなくて申し訳ないけど、付き合って欲しい」
式が大掛かりになってしまうと謝ってきた拓斗は、珍しくしゅんと眉を下げてしまっている。彼のこんな表情を見るのは初めてで、かわいいと思ってしまったのは内緒だ。
ここで私ひとりがごねても仕方がない。というよりも、そもそも私には渋る権利もない。何も持たない私を認めてくれたご両親のためにも、しっかりと努めは果たそうと決意を新たにした。
こうして私たちの結婚は、拍子抜けするほどあっさりと認められた。
純粋な恋愛の末のゴールインでないなどと、ひと言も漏らさないまま。
この結婚は彼が私を不名誉から守り、私が彼の仕事に協力するためのもの。
お互いに受け入れ難い相手ではない。生理的に受け付けないとか性格が合わないなんてことはなさそうだと、短い付き合いの中でも感じている。
だからこそ、冷静になってきた今でも拓斗との結婚を受け入れられている。
正直言えば、朔也によってあんな目に遭わされたばかりで、無防備に他人と心を通わせるのは怖い。
だから、このギブ&テイクのような拓斗とのつながりは、バランスはとれていないかもしれないが、今の私にはちょうど良い。
拓斗の両親との顔合わせをすませたその足で、予定通りに役所に婚姻届けを提出して、私たちは夫婦となった。あまりのスピードに、迷ったり悩んだりする暇すらなかったほどだった。
式が大掛かりになってしまうと謝ってきた拓斗は、珍しくしゅんと眉を下げてしまっている。彼のこんな表情を見るのは初めてで、かわいいと思ってしまったのは内緒だ。
ここで私ひとりがごねても仕方がない。というよりも、そもそも私には渋る権利もない。何も持たない私を認めてくれたご両親のためにも、しっかりと努めは果たそうと決意を新たにした。
こうして私たちの結婚は、拍子抜けするほどあっさりと認められた。
純粋な恋愛の末のゴールインでないなどと、ひと言も漏らさないまま。
この結婚は彼が私を不名誉から守り、私が彼の仕事に協力するためのもの。
お互いに受け入れ難い相手ではない。生理的に受け付けないとか性格が合わないなんてことはなさそうだと、短い付き合いの中でも感じている。
だからこそ、冷静になってきた今でも拓斗との結婚を受け入れられている。
正直言えば、朔也によってあんな目に遭わされたばかりで、無防備に他人と心を通わせるのは怖い。
だから、このギブ&テイクのような拓斗とのつながりは、バランスはとれていないかもしれないが、今の私にはちょうど良い。
拓斗の両親との顔合わせをすませたその足で、予定通りに役所に婚姻届けを提出して、私たちは夫婦となった。あまりのスピードに、迷ったり悩んだりする暇すらなかったほどだった。