スキル〖魅了無効〗を獲得しましたが、甘い言葉に溺れたい〜溺愛?何それ、美味しいの?〜


 靡く髪にお構い無しに満足そうに一つ頷いたかと思えば、こちらへと戻ってきてユートさんやシエンさん達を前に仮面を被った。


「そろそろ帰る支度を整え始めろ。ルフィアと少し歩いてから我々も戻る」


「はっ!」


 指示を出された二人は言われた通りに、元きた道を辿って馬を休ませている場所へと戻っていく。

 二人を見送った私は、レイにエスコートされるようにして再び畑の中へと入っていく。


「すまない。魔法陣の組み換えに少々時間が掛かってしまった。退屈していなかったか?」


「うん。生き生きとしたレイを見てたら、なんだかこっちまで楽しくなってたから」


「そ……そうか」


 どこか言葉を濁らせるようにして少し俯くレイの顔は、微かに赤く染まっているように見えた。

 しっかりとレイの顔を覗きたかったけれど、その前にレイが周りを見るようにと声を掛ける。


「わあ……!」


 魔法陣の中心へと辿り着いて、見渡す限りの青々とした畑に思わず感嘆の声が零れた。





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