悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「えぇぇ、嘘でしょー……」
悪役令嬢アメリアは、今の時点ではまだ意地悪を始めていない。しかし見た目が意地悪系なので、ゲームの中でも当初から友達無しの状態だった。
契約を持ちかけるという最悪な目的で見合いをしてくる、クソ忌々しいメインヒーローのせいで、意地悪な行いを始めるのである。
前世では、三十くらいまでは生きた気がする。日々オタク仲間と楽しく騒いでいたのに、いきなりボッチの悪役配置なんてひどすぎる。そもそもそ私、このゲームのメインストーリーは注目していなくて――。
なんてこった、とぐるぐる考えていたアメリアは、不意に草を踏む足音に気づいてハッとした。
すると、顔を上げた視線の先に〝運命〟の出会いが待っていた。
「君、大丈夫かい?」
そこには美しい銀髪が目立つ、やや背の高い美少女がいた。全身にキラキラとしたオーラをまとい、澄んだ湖のような瞳がアメリアを見つめている。
アメリアは、赤薔薇色の目を見開いて彼女を凝視した。
「え。……えっ、は……ゴフォッ」
直後、そのお方と直に言葉を交わしている、という現実を前に、鼻から流血しそうになって顔の下を押さえた。
悪役令嬢アメリアは、今の時点ではまだ意地悪を始めていない。しかし見た目が意地悪系なので、ゲームの中でも当初から友達無しの状態だった。
契約を持ちかけるという最悪な目的で見合いをしてくる、クソ忌々しいメインヒーローのせいで、意地悪な行いを始めるのである。
前世では、三十くらいまでは生きた気がする。日々オタク仲間と楽しく騒いでいたのに、いきなりボッチの悪役配置なんてひどすぎる。そもそもそ私、このゲームのメインストーリーは注目していなくて――。
なんてこった、とぐるぐる考えていたアメリアは、不意に草を踏む足音に気づいてハッとした。
すると、顔を上げた視線の先に〝運命〟の出会いが待っていた。
「君、大丈夫かい?」
そこには美しい銀髪が目立つ、やや背の高い美少女がいた。全身にキラキラとしたオーラをまとい、澄んだ湖のような瞳がアメリアを見つめている。
アメリアは、赤薔薇色の目を見開いて彼女を凝視した。
「え。……えっ、は……ゴフォッ」
直後、そのお方と直に言葉を交わしている、という現実を前に、鼻から流血しそうになって顔の下を押さえた。