No rain,No rainbow
ゆっくり目を開けたら、変わらず私を見つめる律さんの優しい目。

思わず吸い込まれそうになって、目がそらせない。

その瞬間。

腕を引かれて、ふわりと抱きしめられた。

あぁ、シアワセですねぇ。

耳元の律さんの声に、

はい。とっても。

返して、シアワセを噛みしめるように両目を閉じた。
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