No rain,No rainbow
牛こまを買い物かごに入れて、今度は野菜コーナー。

「えーと、白菜、玉ねぎも入れたら美味しいですよねー、あとはしいたけ…」

「…あ、ストップで」

しいたけに伸ばされた私の手を抑える、律さん。

「…しいたけ、ダメです」

その口元は真一文字に歪んでいる。

律さんの可愛らしい一面を発見して、また嬉しくなる。

「じゃあ、しめじとえのきにしときましょうか?」

笑いを堪えて言う私に、

「ありがとう、ございます」

神妙な顔をするから、また可笑しくなって。


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