No rain,No rainbow
「…律さん、は、相手のひと、どんなひとなんですか?」

私も、律さんの薬指に嵌る指輪にそっと触れながら、聞いてみた。

「聞きたいですか?」

なんて余裕の返答にも、

「聞きたい、です」

返すのがやっとで。

「なんだかねー、自分に自信がないみたいなんですけど、オレからみたら全然そんなことなくて。綺麗なひとなんですよ。容姿も中身も、ね」

「…え、…わ…。そ、…そうなんです、ね?」

ふふ。

なんて、おかしな返答になる私を後ろから、笑っている。


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