No rain,No rainbow
色々と思いを巡らせていたら、のぼせそうになって、急いでバスタブからあがる。

髪の毛を拭いて、化粧水と乳液だけつけてドアを開けた。

…と、

「…き…ゃ…?!」

思わずちいさな悲鳴が漏れたのは、ふいに律さんに抱きしめられたから。

「…え…ちょ、り…つ、さんっ…?」

「…ごめん。見ちゃった」

耳元で低く響くのは、律さんの甘い声。

「…え…?」

聞き返そうとした声はすべて、律さんのくちびるに吸い込まれた。


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