ぼっちな私と王子なきみと
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放課後。
嫌な時間はあっという間にやってくる。
「東雲さん行こっか」
「うん…」
帰りのHRが終わると真っ先に私の元へとやってきた小松くんに連れられ、視聴覚室までの道を歩く。
「東雲さん、なんでイベント委員なったの?」
「え、いや…私大して友達いないし最適かなーと…」
「そうなんだ?でも東雲さんが友達いないのって高嶺の花すぎてみんなビビってるからっしょ?」
「え」
小松くん、もしかして知らない?