ウソツキハート



心の中で、あらたが愛おしく想っているだろう彼女に、ごめんなさい。を繰り返して。



「あらたがあたしに飽きるまでは、一緒にいて…?」



その広い背中にすがりつけば。



「飽きたりなんて、しねーよ?」



もっと強い力であたしを抱き締めた。



ウソ。



もう、自分の気持ちにウソはつけない。



利用することも、気持ちを踏みにじることもできない。



だってあたしは、あらたが、好き。



.
< 103 / 373 >

この作品をシェア

pagetop