ウソツキハート
大切なのは、自分自身の気持ちなのだから。
「あ、あんず。俺の勝手に飲んだだろ。」
空のカップを持ち上げながらあらたが言う。
「だって、あらたがあたしを独りにするからでしょ。罰だよ、罰。」
頬杖をつきながら、あらたを眺めれば。
「なんだ、寂しかったのか。」
同じように頬杖をついてあたしを見つめるあらた。
「……、」
「あんず。俺、素直なあんずが好きなんだけど?」
なおもあたしを見つめ続ける。
意地悪で、優しい笑顔で。
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