ウソツキハート



「よしよし。それでいい。」



笑ってくれたあらた。



「じゃあ、一緒に開けんぞ。」



あたしの手を取ったあらたは、自分の手を重ねてドアノブを掴む。



がちゃっ。音がして開いたドア。



「はじめての協同作業、だな?」



なんて、悪戯っぽく笑ったりして。



ベッドにゆっくりあたしを降ろした。



「昨日もしたのにな。何回しても足んねーんだよ。あんずが。」



首筋にキスを落としながら、囁いた。



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