ウソツキハート
見つめ続ければ、ゆっくりあたしの顔に顔を近づけたあらた。
目を開けたまま、されたキス。
まるであの日のデジャヴのようだ。
初めてあらたがあたしにキスをした、あの日の。
あたしからあらたがゆっくりと離れたら、次第に周りの喧騒が戻ってくる。
「わかったか?」
まだ近い距離を保ったまま、囁かれたあらたの声に、
「ん。」
短い返事と首を縦に振ることで答えにして。
「わかれば、宜しい。」
また一度、あたしの頭を撫でたあらた。
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