ウソツキハート



「ん。美味しい。ありがと。」



横を向けば、



「どーいたしまして。」



わざとらしく、お辞儀を返したあらた。



あぁ…たぶん。気を使ってくれているんだろう。



余裕なんてなくて、混乱しているあたしに。



一気に蘇ってくる記憶は、痛いだけのものじゃなく、確かにあたしにシアワセな時間をくれていた。



その事実が、重たくのしかかる。



彼の優しさが、痛い…。



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