ウソツキハート


あまりの目つきの悪さと、気迫に圧されて。



「俺はあらた、あんたはっ!!」



「…あんず。」



もう一度向けられた手のひらに反応するように、名前を答えていた。



「おっけー。あんず、ね。ばいばい。」



手を左右に振るのではなく、ぐーぱーぐーぱーさせて、立ち上がったかと思ったら、そのまますたすたと歩いていった。



なん、だったんでしょうか、ね…?



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