政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
鳥のさえずりが窓の外から聞こえてくる。
陽光がカーテンを通して部屋に入ってくる。結局一睡もできなかった。
目が覚めていきなり俺に抱きしめられていたら驚くだろうから彼女が目覚める前にそっと離れる。
昨日は夜中に彼女が部屋に入ってきたからぼんやりとしか顔を確認できなかったが、明るくなってきた今は、はっきりと確認することが出来る。
可愛らしい顔が目の前にある。
長いまつ毛に白い透き通るような肌、桜色の唇は俺を誘惑するには十分すぎた。
顔を背けることで、何とかその欲を抑える。
(…拷問だろ。どう考えても)
それでも、これ以上日和を傷つけるわけにはいかない。
「んん、…あれ、」
もぞもぞと隣で動く気配がした。横を見ると日和が瞼を開けて俺を見ていた。薄っすらと開いたそれが徐々に驚きに満ちたものへ変化するのは一瞬だった。
「ええええ!!!」
大声が鼓膜を揺らし、俺は顔を顰める。
「おはよう」
「…楓君?!」
上半身を起こして、まるでこの世の終わりとでもいうような顔をする日和に俺は説明をした。このままでは俺が無理やり彼女を自分の部屋に連れてきたと誤解されてしまう。
陽光がカーテンを通して部屋に入ってくる。結局一睡もできなかった。
目が覚めていきなり俺に抱きしめられていたら驚くだろうから彼女が目覚める前にそっと離れる。
昨日は夜中に彼女が部屋に入ってきたからぼんやりとしか顔を確認できなかったが、明るくなってきた今は、はっきりと確認することが出来る。
可愛らしい顔が目の前にある。
長いまつ毛に白い透き通るような肌、桜色の唇は俺を誘惑するには十分すぎた。
顔を背けることで、何とかその欲を抑える。
(…拷問だろ。どう考えても)
それでも、これ以上日和を傷つけるわけにはいかない。
「んん、…あれ、」
もぞもぞと隣で動く気配がした。横を見ると日和が瞼を開けて俺を見ていた。薄っすらと開いたそれが徐々に驚きに満ちたものへ変化するのは一瞬だった。
「ええええ!!!」
大声が鼓膜を揺らし、俺は顔を顰める。
「おはよう」
「…楓君?!」
上半身を起こして、まるでこの世の終わりとでもいうような顔をする日和に俺は説明をした。このままでは俺が無理やり彼女を自分の部屋に連れてきたと誤解されてしまう。