もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

✮✮里子SIDE


半年過ぎても
一年が過ぎても
旭からも
茜さんからも
連絡一つない。

紬さんの事が気になり
携帯をならすが連絡がつかず
alkuに行ってみた。

バイト?の女の子から
「オーナーは、アメリカに
行かれています。」
と、言われた。
「買い付けに」
と、補足されて
無事で良かった。
と、思った。

私は、旭と茜さんを
自宅に呼び寄せた。

茜さんには、
「お子さんを連れてきなさい。」
と、伝えた。
もちろん、二人には、
二人か揃うとは伝えてない。
時間もずらしてある。

私は、今日ある提案をする。
結局は、三人の為と思うが
紬さんには、辛い事になってしまった。

別々に来た二人。

旭は、嫌な顔をして
茜さんは、ギョとした顔をしたが····

「このままだと
いつまでも、何も決まらない。
みんな苦しむ事になると思うの
それにこの子にも良くないと。
どうかしら、三人で暮らしてみては。
旭は、自分のマンションにも
佐川さんのお宅に行くのも嫌でしょう?
だったら、ここを使いなさい。
幸い、使っていない部屋が
二つあるから
一つは、茜さんと葵?君が。
もう一つは、旭が使っていた部屋だから
そのまま、旭が。

半年間。

この間を見ても考えても
やはり、双方、または片方でも嫌なら
きちんと終わらせる。

もし、このまま三人で生活を
やっていく気持ちができたら
新たに住まいを決める。

一週間の間
火曜日、金曜日、土曜日か日曜日の
3日間だけ。
お互いに家が別にあるから
向こうの掃除等もあると思うの。
どうかしら?」
と、言うと
茜さんは、
「私は、構いません。」
と、言ったが
旭は、
「そんなことやりたくない。
俺は、紬と離婚はしない。」
と、言う。
「あなたは、浮気だけでなく
佐川さんとの間に子供まで
いるのよ。
あなた達二人がどうであれ
この子には、なんの罪はないの
よく考えなさい。」
と、言う母親に
「そんなことは、わかってる。
俺が、同窓会なんかに
行かなければ···
行きさえしなければ·····

だがな、母さん。

子供に罪はなくても
母さんや俺が言ったこと
やったこと、
今やることは
紬をどれだけ傷つけるか
わかってるんだろうな。

紬は、ああ、やっぱり
子供だよねって。
お母さんも。ってね
どれだけ、紬を傷つけたら
いいんだ、くそ!!」
と、壁を殴ると旭は、
立ち上がり部屋を出て行った。

そんな事は、わかっていりる
紬さんを傷つけると。

わかっていると思っていたが
当事者の気持ちを理解できる
はずはない······のだ。

だけど、誰かが嫌な役割をしないと
仕方ないじゃない。
と、涙を流すと
「◇◁▽◀◑◐···ない··」
と、葵が手を出してきた。

その手をとり茜みると
「いたいの?」
って、訊いています。
「そう。」
と、茜に言ってから
「おばあちゃんは、ひどい人間なんだよ。
大切に思っていた人を
裏切るんだから。悲しいね。」
と、葵に向かって話した。

茜は、旭の母の気持ちを思うと
たまらないが、
このままダラダラとしていても
仕方ない。
この半年で区切りをつけよう。

その事を旭の母・里子と
約束してから帰宅した。
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