もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

✮✮結月SIDE


紬がもう少ししたら帰国する。

買い付けもうまく行き
向こうでの生活を楽しんでいるようだ。

元気な声を聞いて
ほっとしていた。

バイトの二人も頑張ってくれているから
alkuも問題なくやれている。
バイトの二人に
先に休憩をとってもらい
入れ替わりに休憩に出ると······

前から歩いてくる
親子連れに
体が止まる。

なに?どうなってるの?
なんなの?
段々と怒りがわいてきて
父親だろう旭さんを
怒鳴りつける。

紬をなんだと思っているのだろうか?

ただ····
今ここに紬がいなくて
良かったと心から思った。
これ以上、大事な紬に
傷付いてほしくない。

姑といい
旭さんといい
浮気相手の女といい
これ以上、紬を傷つけたら
絶対に許さない。

だが······
結月はこの事を
紬に伝える事が出来なかった。
< 53 / 103 >

この作品をシェア

pagetop