もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい
19章 閉ざす

検査から出てきても
紬の意識は戻らず·······

だが、脳に異常はなく
倒れた時の外傷等もない
との事。

先生は、
「倒れた時の状況を訊き
自分を守るために
意識を閉ざしているのではないかと
思われます。」
と、言った。

結月は、紬を誰にも任せたくなくて
alkuを閉める事にした。
紬が大切にしている店だけど
今は、何よりも紬が大事だ。

少しも離れることなく
店に貼る紙を姪っ子に書いてもらい
写メで確認して
貼ってもらい。
業者さんには連絡をした。

いつまでになるのか
わからない。
だけど、紬が目を覚した時に
紬を傷つける人達に近くに
いて欲しくなかった。

紬を個室へ移した。
体内の酸素が少ない為
酸素吸入と血圧が落ち着かないので
入院となったから。
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