君との想い出が風に乗って消えても



 僕と加恋ちゃんは、お願い事を済ませ。
 その後、ファミリーレストランに行き、昼食。
 その後、ショッピングモールに行った。

 しばらく店内をまわって。
 ショッピングモールを出た。


 今は加恋ちゃんと手を繋いで、ゆっくりと歩いている。

 そのとき思った。
 加恋ちゃんとカフェに入ってお茶でもしたいなと。

 だから加恋ちゃんに『カフェに行かない?』と訊いた。

 加恋ちゃんは笑顔で『行きたい』と言ってくれた。

 僕は、それがとても嬉しかった。


 少し歩いたところに、かわいらしい店が見つかった。

 加恋ちゃんに『ここにしない?』と訊いたら。
 加恋ちゃんは笑顔で『うん、ここが良い。かわいいお店だね』と言ってくれた。


 店の中に入った僕と加恋ちゃんは窓際の席に座っている。

 僕はメニューを手に取って加恋ちゃんにも見せた。

 僕と加恋ちゃんは顔を寄せ合ってメニューを見ている。

 その距離感が。
 ほのかにドキドキする。

 そのドキドキは。
 とても心地良い。

 こんなにも心地良いと。
 何を飲みたいのかなんて。
 どちらでもよくなってくる。

 とにかく心地良く。
 そして、とても幸せ。

 こんなにも幸せな日々が。
 これからも、ずっとずっと。
 ずっと続いてほしい。

 …………。

 続いてほしいけど……。

 ……続くだろうか……。

 …………。

 ……‼

 ダメだ‼ ダメだ‼ そんなことを考えては‼

 大丈夫。

 きっと続く。

 きっとこの幸せは続く‼



「優くん?」


 ……‼


 しまった……。
 考え事をし過ぎて自分の世界に入り込んでしまった。


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