ムボウビハート



 ちゃんと、気がついてくれていたんだ。




それだけで、十分。



ありがと、あらた。



想いを込めてしたキスを、優しく受け止めてくれる、あたしの大事なひと。



「な、あんず。12時過ぎまでやってんだってよ?秋祭り。」



あたしを覗き込む、いたずらっ子みたいな瞳。



その瞳を覗き込み返せば。




.
< 40 / 179 >

この作品をシェア

pagetop