激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
「……ハジメに決めさせようか」
眠たそうにしていたモップを、二人でソファの上から呼んだ。
「モップ。モップ、おいで、モップ」
「ハジメ、来るんだ。ハジメ、可愛いぞ、来い」
二人で手を鳴らして、大声や猫撫で声、甘えたような声、様々な声で名前をよぶ。
しかし選ばれたのは、ソファでした。私と宇柳さんの間で丸まって、『うるさいな、眠ってあげるから静かにしなさいよ』と言った様子で眠ったのだった。
「……そんなに眠いのかな。日中も眠っていただろうにね」
「俺が帰ったときに大はしゃぎしたからな。仕方ない。お前はモップでもよしとしよう」
「やった。話が分かる素敵!」
「その代わり、名付けたからにはすっと一緒にいてくれるんだよな」
「あ――……、えっと」
いつもなら言葉を濁したり、拒否したり、色々と反応できるのに。
さっきのモップと宇柳さんの同じポーズで寝ている姿を見て、不覚に一緒に住むのは悪くないなって思ってしまったんだった。
「泣きそうな理由は、それだろ」
私の頬を優しく摘まんで、愛し気に微笑んでくる。