Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
そう思って、時間を確認してみたが……なんと時はすでに3時。

「しまった……」

急いで寝ないといけないはずだったのに。
明日は現地に6時にはついていたい。
いくらチケットは確保しているとはいえ、入場待ちの列は長いと聞く。
そして人気アトラクション用のパスは、入場した順で確保できるらしい。
となると……。

「……徹夜は、慣れてる」

伊達に、夜更かしに慣れているわけではない。
……綾香を抱く時も、大体ほとんど寝れていないわけだし。
……大丈夫。
コーヒーを3杯くらい飲んでおけば、1日くらいは持つだろう。
綾香には、8時ギリギリに来るように言っておいた。
それまでに、僕が先に並んでおけば、きっと綾香は

「え、私のために朝早く並んでくれたの?」
「当たり前じゃないか」
「涼介……好き……!」

と喜んでくれるに違いない。

「……寝ないように、シャワーを浴びてこよう」

決して、綾香に抱きつかれた妄想をして興奮をしたからでは……ない。



Next Extra Fightに続きます
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