スタンドバイユー
「少し、散歩しようか」って、愛が連れて行ってくれたのは、




人気のない公園で。





あたしの手を握って、愛はそのまま、自分のコートのポケットに入れて。





白く染まった道を2人で歩いた。





振り返ってみたら、 あたしたち2人だけの足跡が残っている。





ふざけて笑いあって、あたしたちだけの声が響いている。





ふいに愛に抱きついてみたら、バランスを崩して2人で雪の中に倒れ込んだ。




寒さなんて感じなくて、楽しくて、嬉しくて、地面に座り込んだまま、愛の胸に抱きついた。






「…好……」







頭の上で愛の声がして、





「んー??」





返事をして。







「あの…、さ……」





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