一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
「不思議とな、ポジティブなやり取りよりネガティブなやり取りの方が頭に残ってる。いつも見ていた杏香の姿と噛み合わなくて違和感があったからだろう」
自覚はなかったが、人生で唯一恋人として過ごした彼が言うならそうなのかもしれない。
いや、そうなのだ。今も私はまた彼を失いたくなくて、自分から離れようとしている。
「でも、少なくとも昔よりはずっと前向きになれてるはずだよ。親の反対を押し切ってコンシェルジュになったのも、あなたのおかげ」
「俺の?」
自覚はなかったが、人生で唯一恋人として過ごした彼が言うならそうなのかもしれない。
いや、そうなのだ。今も私はまた彼を失いたくなくて、自分から離れようとしている。
「でも、少なくとも昔よりはずっと前向きになれてるはずだよ。親の反対を押し切ってコンシェルジュになったのも、あなたのおかげ」
「俺の?」