一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
 ふふっと思わず笑った私につられたのか、深冬の口もとも緩んだ。

 甘さを浮かべた唇が再び私の首筋に触れ、肌の表面を彼の低い声がなぞる。

「お前は自分で思ってるよりずっとかわいいし美人だよ。俺が保証する」

「……ありがとう」

「どういたしまして。……って言うのもなんだか変な話だな」

 また私が笑ったのと同時に彼の手が今度こそニットを脱がしてしまう。

 身体が一瞬だけこわばったが、彼を信じておとなしく受け入れた。

「やっぱりきれいじゃないか」

 深冬の小さなつぶやきが聞こえ、熱い手のひらをお腹に押し当てられる。

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