一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
「一か月以上前から今日のことばっかり考えてた。人生でこんなに浮かれたのは初めてだな」

「そんなに? クリスマスプレゼントを楽しみにする子供みたいだね」

 内心の緊張をごまかすように言うと、耳もとのすぐ側でふっと笑い声が響く。

「実際、クリスマスプレゼントみたいなものだろ」

 熱を帯びた声はかすれているのに妙な艶をはらんでいた。彼の熱が私にも移って、ひどく全身が熱くなる。

 暖房が効きすぎているのではないかと逃げ出す手もあったが、私の心を読んだかのように手を包み込まれて動けなくなった。

「本当に……いいの?」

 長い沈黙の後で尋ね、隣の彼に目を向ける。

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